お客様よりネットショップ作成のご依頼をいただき、ご要望に合わせてどこに出店するのが良いか検討した流れをまとめます。
私個人はこれまで、楽天市場、ヤフーショッピング、Amazon、au PAY マーケット、メルカリ、BASEと様々な場所に出店して、トータルで10年間ショップを運営してきました。
これからネットショップ作成を考えている方の参考になれば幸いです。
前提条件
今回は以下の条件で出店先を選んでいます。
・出店料など月々の固定費がかからない
・販売した際にかかる手数料を安くしたい
・客単価は数千円
・月商は予測が難しい
出店先を選ぶ
ネットショップ出店が可能なサービスは多数ありますが、月々の固定費がかからないという条件で、今回はBASE(スタンダードプラン)とヤフーショッピングのいずれかに絞りました。
STORESも検討しましたが、入金サイクルや決済サービスの導入などの理由で、BASEのみを候補に残しています。
BASEとヤフーショッピングの手数料を比較
それではここから、BASEとヤフーショッピングで販売した際にかかってくる手数料を試算、比較していきます。
客単価は3,000円、5,000円、月商は10万円、30万円を想定して試算していきます。
BASEの販売手数料を試算
BASE(スタンダードプラン)の販売手数料はシンプルで、ほとんどの支払い方法で6.6%+40円/件となります。
■BASE支払い方法一覧
・クレジットカード決済
・Pay ID あと払い
・コンビニ(Pay-easy)決済
・銀行振込決済
・キャリア決済
・Amazon Pay(※7.6%+40円/件)
・PayPal決済(※7.6%+40円/件)
今回は手数料が異なるAmazon Pay、PayPalは考慮せず、6.6%+40円/件を手数料として試算します。
なおBASEは売り上げを出金する際に250円の手数料がかかるので、こちらも含めます。
月商10万円の場合
客単価3,000円であれば1ヶ月間の販売手数料は10万円×6.6%+40円×34件+250円で8,210円(約8.2%)となります。
客単価5,000円であれば1ヶ月間の販売手数料は10万円×6.6%+40円×20件で7,650円(約7.7%)となります。
月商30万円の場合
客単価3,000円であれば1ヶ月間の販売手数料は30万円×6.6%+40円×100件+250円で24,050円(約8.0%)となります。
客単価5,000円であれば1ヶ月間の販売手数料は30万円×6.6%+40円×60件+250円で22,450円(約7.5%)となります。
ヤフーショッピングの販売手数料を試算
ヤフーショッピングの手数料は複雑で全てのパターンを網羅することは難しいので、条件を定めて試算していきます。
まず購入者の支払い方法は以下を想定します。
クレジットカード決済:70%
コンビニ払い:10%
キャリア決済:10%
銀行振込(ペイジー):10%
また、購入者の10%がアフィリエイトリンク経由での購入とします。
売り上げの出金頻度はBASEに合わせて月2回とします。
月商10万円の場合
客単価3,000円であれば1ヶ月間の販売手数料はで約6,800円(約6.8%)となります。
客単価5,000円であれば1ヶ月間の販売手数料は約6,261円(約6.3%)となります。
月商30万円の場合
客単価3,000円であれば1ヶ月間の販売手数料は約20,322円(約6.8%)となります。
客単価5,000円であれば1ヶ月間の販売手数料は約18,782円(約6.3%)となります。
手数料試算をもとに比較検討
今回の条件での試算では、BASEとヤフーショッピングの手数料差は1%強とヤフーショッピングが優位となりました。
モール出店で集客力の高さという点でもヤフーショッピングに利があるので、今回の条件では出店先としてヤフーショッピングが良いと判断します。
まとめ
今回はネットショップ出店先を選択するにあたり、BASEとヤフーショッピングの手数料を試算し比較検討しました。
試算結果をまとめると以下の通りです。
・月商10万円の場合
客単価3,000円
BASE:約8.2%
ヤフーショッピング:約6.8%
客単価5,000円
BASE:約7.7%
ヤフーショッピング:約6.3%
・月商30万円の場合
客単価3,000円
BASE:約8.0%
ヤフーショッピング:約6.8%
客単価5,000円
BASE:約7.5%
ヤフーショッピング:約6.3%
以上のデータから、ヤフーショッピングの手数料の方が1%強低いことが分かりました。
現在の条件では、モール出店で集客も期待できるヤフーショッピングの方が、出店先として有利であると判断します。